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イベント情報

2023年12月6日

HOKKAIDO BRANDING SUMMIT.2023 開催レポートvol.1

経営理念と行動変容を厭わないチームづくりの重要性

ブランディングの役割や具体的な取り組みについて出演者と参加者が共に学び、気づきを共有できる場「HOKKAIDO BRANDING SUMMIT. 2023」が、2023年11月17日アスティホールで開催されました。
サミット第5回目となる今回は、「 企業が変わる、人が変わる、行動が変わる。」をテーマに全4プログラムで構成。
自身も実践の場に身を置いている、もしくは数々の企業をコンサルティングしてきた経営者である5名に
“ブランドアイデンティティ”の重要性と、「組織」そして「個」へのアプローチ方法について語っていただきました。

PROGRAM01 開催記念セミナーでは、PMC株式会社 代表取締役会長 兼 CEO 中野 善夫様がご登壇。
「アイデンティティが組織を作る」をテーマに、今私たちが直面している社会の現状から経営戦略と行動変容を厭わないチームづくりの重要性についてお話いただきました。
Vol.1では、PROGRAM01についてお届けいたします。

<出演>
PMC株式会社
代表取締役会長 兼 CEO 中野 善夫 氏

PMC株式会社・中野会計事務所・日本相続知財センター札幌を含めた中野会計グループのCEOとして、自ら経営を実践する一方で、38年以上もの間、流通・サービス・建設・製造業の中堅中小企業に対して、経営戦略の立案と遂行の実践的コンサルティング業務を展開。これまでの支援企業は一般企業で600社・歯科医院で590医院を超える。

目次

・企業規模別企業数の推移からみる社会の現状

・景色が変わった社会の動き

・経営戦略の核となるものは何か、それを実現するのものは何か

・PMC株式会社からみる組織のあり方

企業規模別企業数の推移からみる社会の現状

1999〜2016年、2012〜2021年の企業数推移や従業員規模別会社法人数の資料をみて私たちが置かれている状況を把握するところからスタート。中野様が携わる小規模歯科医院を例に歯科業界の現状や規模の小さい企業ほど成長や利益を上げるのも不利であることに触れ、各業界の中で行政的な方針が決まっていることを意識するべきだとおっしゃっていました。

<歯科業界の現状>

・厚生労働省が、歯科医院の7割に至る小規模企歯科医院は、国策の実現に寄与することは難しいと言っている(理由は以下の通り)

・歯科業界では「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」という認定があるが、規模感がないとできない

施設基準も定められており、訪問診療・予防処置をしている医院に認定が与えられる

日本の総医療費を削減するために歯科医院に活動してもらおう行政がしている

・一方、認定がもらえない7割の小規模歯科医院で働いても、認定のある歯科より売り上げを上げられず、大規模歯科医院との埋められないギャップが生まれる

▲2012〜2021年の企業数推移

<2012〜2021年の企業数推移からわかること>
法人は増加しているものの、個人事業は57万社も廃業。
また法人企業の内訳は、従業員10名以上を超える企業が25%、10名未満が75%が占めているのが日本の実態であり、組織を大きくしていかないと経営環境が適応しきれなくなっていくそうです。
成長が著しい他の企業を見てその方向性が正しい、合っていると一切言えないと考えることが大切とのことでした。

▲従業員規模数別法人数の推移

<従業員規模数別法人数の推移からわかること>
他の従業員規模数と比べても「5~9名」の規模の法人数が最も減少し、規模数が大きくなるほど減少していないことから、規模感を持たないと成長できる環境にないことがわかっているようです。ゆえに現状中小企業がマイナスを感じるような政策が多くなっているようです。

景色が変わった社会の動き

社会の変化の3つのポイントから、どういった視点を持って経営を考えるかというお話をしていただきました。

①AI・ロボティクス・フィンテック…新技術の広がり
ここ10〜20年間で経済の世代交代が起きると予想される。企業は後継者となる人材がいないケースも多く、ここ5年で急増しているM&Aや仲介事業者を頼らざるおえない現状

<固定概念にとらわれず、成長戦略としてM&A活用や成長見込企業を買収することに目が届いているかが大切

②社会的基盤の崩壊
例えば、
・厚生労働省・財務省が医療費削減に向けて動いている背景があるの中で医療にかかるお金は増え続けているということ
・今後65歳年金満額支給は確実に支給年齢を引き上げられる、75歳まで稼げる能力を保持しないと厳しい現状にある

<社会で今何が起きているのかを観察する力が重要>

③経営戦略が企業の成長を担保する
昨日までと同じ経営をしていけば豊かで幸せになるかといえばそうではなく、正しい経営戦略の存在のみが企業の存続と成長を保証するため、現実的な策定が必要

経営戦略の核とそれを実現するものは何か、
理念をどのように「言葉と形」にするのか

経営戦略の核となる「経営理念」を経営者が定める大切さと組織にどういう影響を与えるか、会場の皆さんの心に問いかけるようなお話をしていただきました。

経営理念は定めるだけでなく、経営理念をもとにした経営戦略を実現するため「組織構成員」が大切とおっしゃる中野様。彼ら自身が経営理念を理解し、豊かで幸せになる環境を作ろうとしないと実現は不可能となるので、行動変容を厭わないチームの醸成することがとても重要なポイントになるそうです。

そのために経営理念を「言葉と形」にするのがブランディングであり、ブランディングを通した浸透力が組織の強さと利益に直結するとのことでした。

PMC株式会社からみる組織のあり方

最後にPMC株式会社の経営理念や価値観を共有してくださいました。

▼価値観
他者に対する貢献以外の何者でもない、豊かで幸せになるポイントがないと考える。コンサル先が豊かで幸せになることを実現しないと我々も幸せになれないという本質的なコンセプトがあるから、そこにコミットできる社員が集まっているのがPMC株式会社である。

▼MISSION
経営者の未来を、共に生きる

私たちPMCが提供しているのは、
体系的な学びと覚悟の醸成です。
そして言葉の力によって、組織の行動変容を起こすこと。

そのためには、
組織を率いる経営者に人生を賭けてもいいと思えるほど信頼され、
期待を凌駕する成果を生み出し続けなければなりません。

ミッションである「経営者の未来を、共に生きる。」とは、
私たち自身が人としての価値を磨き続け、
「未来を共にしたい」と、
経営者に選ばれる存在になるための
その決意と意思を掲げた言葉です。

▼VISION
関わる人々の豊かで幸せな人生を実現する

人は豊かで幸せな人生を実現するために、
この世の中に生まれたのだと私たちは考えます。

仕事や勉強をするために、この世に生まれてきたのではない。
仕事や勉強は、豊かで幸せになるための手段です。

私たちのVISION(目指す姿)は、様々なコンサルティング支援を通じ、
関わる経営者や家族、そして組織スタッフや仲間が
「豊かで幸せな人生」に変わったと喜びを実感してもらうことです。

その実現に向け、
私たちはプロフェッショナルであるという覚悟を持ち、
全身全霊で皆様と関わっていきます。

▼Professional Way
世の中の原理原則を学び、見識を深め、実践人として範をなす

プロフェッショナルコンサルタントとは、
戦略的で意図的な問いを駆使することで、
経営者とその経営者が率いる組織を、
大きな成果がある旅へと導く者のことを言います。
「自らの言葉と行動が、全てを決める。」
という本質を知る者だけが、
プロフェッショナルと言えるのです。

▼VALUE
【思考】明元素・現状打破・自責

考える力と考える習慣が無ければ、何も成し遂げられません。
逆にこの力さえあれば「豊かで幸せな人生」を実現することができます。
考える、思考するという高いレベルの知的活動は、
私たち人間だけに与えられた特権です。
日々何も考えず、昨日と同じ今日を生きていませんか?



【行動】
1. 高く、遠くへ
2. Give&Give&Give
3. 認識即行動
4. 沈黙は力
5. 継続から生まれる気迫
6. 進化を楽しむ

多くの人は行動に移る前にリスクを感じることで、
行動しないという選択を取ります。
「行動しない方が楽」だからです。

考えを行動に移せるかどうか。
たったひとつの違いが、
その後の人生を大きく変化させていきます。

■まとめ
自らの会社もブランディングし、他社のコンサル業も行う中野様。
現状の社会の推移や経営者がこの先念頭に置くべきことをご説明いただき、確立された戦略を実践・成果を上げるため、組織に行動変容を厭わないチームを作っていくことが肝になるとお話いただきました。

■お客様の声を一部ご紹介
・国の施策など改めて確認できて、今現在会社を大きくするため10年計画を策定している中で、間違いはなかったと感じています。現在50名なので、まずは100名以上規模にする予定です。

・深いお話でもっと聞きたかったです。

<出演>
PMC株式会社 
代表取締役会長 兼 CEO 中野 善夫 氏

<主催>
株式会社ウィン
株式会社MIMIGURI
プラスディーアンドシー合同会社
PMC株式会社

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