中小企業が取り組むべきブランディングのポイントとは 後編

中小企業がブランディングに取り組むべきポイントとして、前編では市場環境の変化によるブランディングの必要性と、実行におけるハードルの高さについて、中編では実行すべきブランディングの優先順位についてお話してきましたが、後編では実際のブランディングの進め方についてお伝えします。

ブランディングの進め方

ブランディングを進めていくには企業や商品・サービスの価値を見える化し、社内外に発信・共有していく必要がありますが、それには大きく分けて３つのフェーズがあります。

●1stフェーズ：ブランドアイデンティティの策定
●2ndフェーズ：ブランドデザインシステムの開発
●3rdフェーズ：ブランドコミュニケーションの展開

●1stフェーズ：ブランドアイデンティティの策定

ブランディングを行う上で、最も重要になってくるのが“ブランドアイデンティティ”の策定です。ブランドアイデンティティとは「自社(の商品やサービス)をターゲットにどう識別されたいか」を表す言葉です。このブランドアイデンティティをエクスターナルブランディング、インターナルブランディング両方の軸となるよう策定し活用していくことがブランディングの重要なポイントとなります。
ブランドアイデンティティの策定で重要なことは、「誰のためのブランドなのか」を明確化することです。そしてこの「誰のため」を整理した理想の顧客人物像を「ペルソナ」と呼びます。ペルソナについては次回以降のブログで改めてご紹介いたします。

●2ndフェーズ：ブランドデザインシステムの開発

出来上がったブランドアイデンティティを社内外にわかりやすく共有していくため、2ndフェーズではブランドデザインシステム開発に取り組み、ブランドの基本要素であるネーミングやロゴマークをシステムとして整理していきます。ブランドには、次のような要素がありますが、好き・嫌いではなく、あくまでもペルソナ視点で設計することが求められます。

＜ブランドの基本要素＞
1.ネーミング
2.ロゴマーク（シンボルマーク・ワードマーク）
3.社名ロゴタイプ　
4.コーポレートカラー　
5.タグライン（ブランドステートメント）　
6.キャラクター　
7.ジングル（サウンドロゴ）　
8.専用タイプフェイス　など

●3rdフェーズ：ブランドコミュニケーションの展開

3rdフェーズでは、ブランドを社内外に浸透させるためのコミュニケーションを継続的に展開します。ここでもエクスターナルブランディング、インターナルブランディングを分けてコミュニケーションを考えていく必要があると同時に、効果性を検討しながら進めていく必要があります。コミュニケーションの種類は多岐にわたりますが、出来ることから少しずつ実行し、改善を繰り返しながら取り組んでいくことがおすすめです。

＜エクスターナルブランディングコミュニケーション：一例＞
□ホームページ
□看板
□WEB広告
□チラシ
□会社案内
□商品サービスの説明書
□メディア広告（TV、ラジオ等）
□名刺・封筒
□PRイベント、展示会
□プレスリリース（ニュース、記事）など

＜インターナルブランディングコミュニケーション：一例＞
□ブランドブック
□クレドカード
□ブランドムービー
□ワークショップ
□事例共有（共有会、社内報、イントラ）
□ありがとうカード
□VOC（お客様アンケート）
□スタッフ同士による他己評価
□CI発表会、成果発表会、表彰式
□社内ブランド浸透度アンケート　など

おわりに

前編・中編・後編と3回にわたって中小企業が取り組むべきブランディングのポイントを整理してきましたが、企業における課題は千差万別です。
株式会社ウィンでは「ブランディング無料相談」を行っています。抱えているお悩みについてブランディングの視点でお話を伺っておりますので、「他社との差別化に悩んでいる」「デザインを経営に活かしたい」「社内のモチベーションを上げたい」「社員を幸せにしたい」という方は是非ご相談ください。
https://www.win-inc.jp/freecounselling/

また株式会社ウィンでは「そもそもブランディングって何？どんなことをするの？」そんな疑問にお答えするブランディングについてできるだけ簡単に解説したオリジナルブック「ブランディングが簡単にわかる本」を制作いたしました。無料でダウンロードできますので、ブランディングに興味を持たれた方はお気軽にダウンロードをお願いいたします。
https://www.win-inc.jp/lp/

本ブログでは、次回以降もブランディングに関する役立つ情報を配信予定です。
ブログの更新は、弊社webサイトのNews、Twitter、インスタグラムでも告知いたしますので、是非フォローして、告知をお待ちください！