s OKINAWA BRANDING SUMMIT.2022 開催レポート – 株式会社WIN

イベント情報

2022年12月27日

OKINAWA BRANDING SUMMIT.2022 開催レポート

2022年11月26日「OKINAWA BRANDING SUMMIT.2022」を開催しました。
BRANDING SUMMITはこれまで北海道で2回、オンラインで1回開催しましたが、4回目にして初めて道外での開催となりました。
初開催にもかかわらず、当日は80名以上の方にお越しいただきました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

2022サミットテーマは「小さなブランド企業の物語」。


ブランドやブランディングといった目に見えないわかりにくいものに対する悩みを、沖縄の未来を担う経営者の皆さんにわかりやすく伝えられるよう、ブランディングを実践している企業の方をお招きし、実践しているからこそ伝えられる「創造」と「革新」の物語を語っていただきました。

01開催記念セミナー

「マーケティングにおけるブランドの重要性」

<出演>
PMC株式会社 代表取締役会長 兼 CEO
中野 善夫 氏

PMC株式会社・中野会計事務所・日本相続知財センター札幌を含めた中野会計グループのCEOとして、自ら経営を実践する一方で、37年以上もの間、流通・サービス・建設・製造業の中堅中小企業に対して、経営戦略の立案と遂行の実践的コンサルティング業務を展開。これまでの支援企業は一般企業で600社・歯科医院で570医院を超える。

第1部では「マーケティングにおけるブランドの重要性」をテーマに、PMC株式会社の中野会長にお話いただきました。PMC株式会社は、中堅中小企業への経営戦略立案および遂行における実践的コンサルティングを展開している北海道に本社、東京と九州に支社を持つ経営コンサルティングファームです。


中野会長からは「マーケティング機能の確立(売れる仕組みを作ること)」「イノベーション機能の確立」という2つの機能こそが、経営において最も重要であること。そして変化し続ける社会環境の中で、企業が生き残っていくためには、組織の存在意義を表す理念(ミッション・ビジョン・バリュー)を言語化する必要があるというお話をしていただきました。

また、倒産という事態を招かないために必要なのが「経営戦略」ということであり、ここを固めないと経営が定まらないという経営の本質的なお話から、経営とブランディングの密接な関係をお伝えいただきました。

「ブランディングは経営とどう結びつくか」
経営者の皆さんがブランディングを始めるか否か悩む時にぶつかるであろう疑問と不安を解消してくださる第1部でした。

02ブランディング事例紹介

「自社のブランドストーリーをデザインする」

第2部では「自社のブランドストーリーをデザインする」をテーマに、現在ブランディングを実践している2つの企業に自社のストーリーやブランディングの事例をお話していただきました。

■前半

<出演>
有限会社兼城自動車整備工場 代表取締役
兼城 力也 氏

セントラルワシントン大学経済学部卒。シアトルの物流会社に入社後、中国青島支店建設からチーム編成・支店運営の責任者として就任。2011年沖縄に戻り、家業である自動車整備工場に入社。2億4千万円の負債を引き継ぎ、借金返済に向き合うなかマネジメントの原理原則に気づき、会社を立て直すべく進行形でマネジメントの研究と実践を繰り返す。2012年に代表就任し、整備工場から自動車販売店へと脱皮。サービスの本質を研究し地域社会になくてはならない会社を目指す。

前半は、有限会社兼城自動車整備工場 兼城 力也様にご登壇いただきました。
兼城自動車整備工場は沖縄県うるま市にある整備工場で、「生涯顧客を作っていくこと」をビジネスモデルに車検、整備、自動車販売まで1サイクルのプラットフォームを提供しています。

2億4千万の負債を抱えた状態から3代目代表となった兼城様が、借金返済に向け経営戦略を学び、ブランディングを取り入れるきっかけとなった想い、その展開までを事例紹介として取り上げていただきました。

経営戦略のお話では、顧客層の質の変化や利益体質の変化などが生まれるなど、経営戦略による変化の過程をお話いただきました。一方で、変化しても感じていた「想いと企業活動の一貫性の欠如」。そこから「サービス体験を売っている」と言う気づきなどブランディングによって、本質的な自分達の存在意義を明文化できたことをご紹介いただきました。

(上)兼城自動車整備工場の皆さん

ブランディングによって想いと行動に一貫性を持たせ、進化し続ける兼城自動車さま。これからの兼城自動車さまのご活躍にワクワクさせられる第2部前半でした。



■後半

<出演>
株式会社ファミリーケアサポート 代表取締役
田中 卓 氏

20年以上にわたる高齢者介護、障がい福祉事業の経験を活かし、児童福祉事業への多角化を推進。2019年、児童発達支援・放課後等デイサービス「リると」を開設。ミッションやペルソナ、私達が本当に届けたい価値は何かを見える化。現在はFC展開によって、事業拡大に取り組む。人口2万人ほどの北海道の小さな港町「留萌」から、福祉で働く人を日本で一番幸せにする会社を目指し、日々精力的に活動中。

後半は株式会社ファミリーケアサポートの田中卓様にご登壇いただきました。
株式会社ファミリーケアサポートは、北海道留萌市を中心に、高齢者介護や障害福祉事業、そして児童福祉事業への多角化を推進している企業です。

お母様が「地域の福祉、高齢者の生活を支えていきたい」という想いで創業された会社の起源、そして経営を見つめ直す中で行った外部向けブランディング、内部向けブランディングについてお話をいただきました。

外部向けブランディングでは、本質的な「価値」や自社の「強み」から自分達の存在意義は何かを明文化。そこから「児童福祉事業」を構築してきた過程(プロセス)をご紹介いただきました。「児童福祉事業は誰のためのサービスなのか」を真剣に考え、想いをカタチにする事で完成したタグラインと「リると」というネーミング。見える化できた想いはしっかりと利用者さまに、届けられているとお話しされていました。

(上)リるとのロゴ/リるとの様子

その後、事業は順調なスタートと思われていた一方、スタッフが「総辞職」するという事態になります。組織の内部崩壊が起きていたことをきっかけに内部向けのブランディングに力を入れます。自社の存在意義を社員自身が考える研修機会を設けるなど、内部へのブランド浸透を行なってきたこれまでの実践的な取り組みをご紹介いただきました。

存在意義の定義、そしてそれを発揮させるための外部・内部両方の浸透が大切であることを実感させてくださる第2部後半でした。


03トークセッション

「ブランディング&デザイン経営の実践知を語る」

第3部はブランディングの専門家によるトークセッション。
デザインコンサルティング領域で活躍されている3名にご登壇いただき、トークテーマに沿ってお話いただきました。
また、この部ではご来場者の皆様に「3部の出演者に聞いてみたいこと」というアンケートに答えていただき、その場でご登壇者の皆様にお答えいただきました。

<出演>(左から順)

プラスディーアンドシー合同会社 代表職務執行者社長
上田 聰司 氏

株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
ミナベ トモミ 氏

株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
安斎 勇樹 氏

株式会社ウィン 代表取締役/企業ブランドコンサルタント/マーケティングプランナー
勝山 ヒロシ 氏

①意味をデザインする

プラスディーアンドシー合同会社 代表職務執行者社長
上田 聰司 氏

INPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)派遣専門家、CIディレクター、デザイン経営秘書。広告デザイン業界での7年を経て企業の社長室直轄部署で10年、CI式企業ブランディングを確立。2007年に独立後、企業経営者を主なクライアントにデザインを経営に活用することで、企業や社員さんをヒーローに。中部・北陸・関東を中心にベンチャーの立ち上げや企業・学校法人のリブランド、M&A/分析化プロジェクト、資金調達プロジェクト、研修・セミナー講師を請け負う。

ここでは、上田様にお話をいただきました。
「モノやコト」→「なぜ?」と意味を問われる時代に変わってきていることから、「商品からどう意味を転換させて他と差別化していくか」を考えていきました。

その後のトークセッションでは、存在理由の見つけ方や、相手のためにこちら側の主張を込めて意味を考えることも大切なのでないかという考えをお話いただきました。

②組織をデザインする

株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
ミナベ トモミ 氏

早稲田大学第一文学部卒。デザインキャリアからスタートし組織コンサルにJOBチェンジ。現在は株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO。Tech系企業や大手企業の組織変革実績多数。理念開発⇄制度設計⇄人材開発⇄CIブランド開発を繋ぐ活動を得意としている。

ここでは、ミナベ様にお話をいただきました。
表面的なものだけでなく、軸に一貫性を持つことで経営理念を経営幹部〜チームまで伝播していけると組織への理念浸透の大切さ人数が増えることの浸透の難しさについて解説いただきました。

その後のトークセッションでは、マーケティングと組織を両輪でやっていくことの大変さ、最近のTwitter社の組織変化、評価制度の考え方などについてお話いただきました。

③問いをデザインする

株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
安斎 勇樹 氏

東京大学大学院 情報学環 特任助教。東京大学工学部卒業。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋させながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。主な著書に「問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション」、「問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術」、「リサーチ・ドリブン・イノベーション」、「ワークショップデザイン論」などがある。


ここでは、安斎様にお話をいただきました。
以前携わったお仕事での問いかけを例に、ちょっとした問いかけの工夫で会議の活発化、チームのポテンシャルが引き出されるという問いによって、もたらされる組織変化について解説していただきました。


その後のトークセッションでは、適切な問いの設定の重要性や経営者という孤独な立場において自分をメタ認知(自分を客観視する)し、問いを投げかける大切さについてお話いただきました。

■「3部の出演者に聞いてみたいこと」への回答(一部ご紹介)

Q.上層部を通さず、一般社員同士のコミュニケーションを積極的に行ってもらいたいのですがなかなかうまくいきません。どう言う方法が良いでしょうか?

A.システムの問題だと思います。風通しが良くなるような問いがあるといいと思います。「3年後どうなってたら幸せ?」と言う問いを投げかけ、それに対して経営者が見て後押ししてあげると言うことをしてあげるなどしてシステムを変えていくのはどうでしょうか。

Q.問いの質を高めるためにはどうしたらいいでしょうか?

A.肩肘はっていい問いをデザインしてそれをチームに投げかけてやろうと気持ちでやるとずれてしまう。頭で考えて問いを作るより、その場で悪い問いでもプロトタイピング的にぶつけていきながらコミュニケーションの中で良い問いを見つけていくのがいいと思います。


■まとめ
OKINAWA BRANDING SUMMIT.2022では、沖縄の未来を担う経営者の皆様に向けて、経営とブランディングについて、ブランディングによる組織体制やお客様の変化、そしてブランディングに欠かせない「意味・組織・問い」についてお話いただきました。
今回のサミットをきっかけに、ブランディングへの知見の広がり、そして皆様の経営のヒントとなれますと幸いです。

■ご来場者様の感想

ご来場いただいた皆様に今回のサミットについてのアンケートを書いていただきました。
ご協力いただき誠にありがとうございます。
その一部をご紹介させていただきます。

●トークセッションすごく学びになりました!ワクワクしました!問い、会話、聴く姿勢すべてが勉強になりました。

●学問的に学んできたこと、実践していることを繋げていただくポイントがたくさんあり感動しました。

●とにかくおもしろかったです!初めて聞いたキーワード(とらわれ・景色好感・期待値調整・フィードフォワードなど)をもっと深堀りして仕事に活かしたいです。

<出演>
PMC株式会社 代表取締役会長 兼 CEO
中野 善夫 氏

有限会社兼城自動車整備工場 代表取締役
兼城 力也 氏

株式会社ファミリーケアサポート 代表取締役
田中 卓 氏

株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
安斎 勇樹 氏

株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO
ミナべ トモミ 氏

プラスディーアンドシー合同会社 代表職務執行者社長
上田 聰司 氏

<協力>
株式会社琉球カンパニー

<主催>
株式会社ウィン
株式会社MIMIGURI
プラスディーアンドシー合同会社
PMC株式会社

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