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イベント情報

2024年3月29日

HOKKAIDO BRANDING SUMMIT.2023 開催レポートvol.4.5

PROGRAM4 質問コーナー

ブランディングの役割や具体的な取り組みについて出演者と参加者が共に学び、気づきを共有できる場「HOKKAIDO BRANDING SUMMIT. 2023」が、2023年11月17日アスティホールで開催されました。
サミット第5回目となる今回は、「企業が変わる、人が変わる、行動が変わる。」をテーマに全4プログラムで構成。
自身も実践の場に身を置いている、もしくは数々の企業をコンサルティングしてきた経営者である5名に
“ブランドアイデンティティ”の重要性と、「組織」そして「個」へのアプローチ方法について語っていただきました。

Vol.4.5では、Vol.4に続きPROGRAM04質問コーナーについてお届けいたします。
質問コーナーでは、事前に会場の皆さんへ質問シートを配布し、ミナベ様に質問したい内容を記載していただきました。質問シートの一部を抜粋し、ミナベ様にご回答いただきました。

<出演>
株式会社MIMIGURI
代表取締役 Co-CEO ミナベ トモミ 氏

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、多角化企業における経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

目次

  • 攻めの経営を進めたいが、どう一体感を持たせるか
  • 組織効力感の作り方
  • 人材育成のおすすめ方法

攻めの経営を進めたいが、どう一体感を持たせるか

質問①
「コロナ禍の3年間で全体的に攻めていく気持ちが少なくなっていると感じます。そういう状況でも攻めていくには?または組織力を高めていくにはマインドの問題だけでは片付けられない気がしますがいかがでしょうか?」

(勝山)ご質問の論点は、どうやったら考えを伝えられるか、ということだと思いますが、ミナベさんいかがでしょうか?

(ミナベ)2つあります。1つ目はまずやってみようということ。2つ目はちゃんと対話することです。やってみた経験があるからこそ、初めて話し合えます。やる前に対話をしても想像ができず空中戦になってしまうケースになり、経験豊富な経営者層と社員の間に分断が生まれてしまいます。だから、ミニマムでいいので成功体験を作ってそれをきっかけに対話してみるということが良いと思います。攻めた経験がないと攻めようよと言われてもなかなか「ピン!」ときません。

(勝山)実際にやったことを振り返るための対話をして、攻めることの楽しさなど成功体験を共有するということですね。

(ミナベ)仕事上どう成功体験をどのくらいの期間で築いていけばいいのかをちゃんと設計をして、その後に対話をすると良いと思います。

(勝山)組織の中で、社長が思う攻める事の意味や方法を具体的に共有できると良いと思います。攻める意識を持とうぜと言われても難しいということですね。

組織効力感の作り方

質問②
「組織効力感の作り方を教えてほしいです。」
※組織効力感とは「自分たちは目標を達成できる」という自信感、有能感のこと。

(ミナベ)組織効力感研究という言葉があります。いわゆる「私ならできる!」という自信に溢れる状態を作るかということです。実務で道筋を作って経験をし、対話・振り返りすることを積み重ねるとちょっとずつ効力感を増していきます。それでも効力感が生まれづらいことがあります。そうした時には、挑戦することが不安であると感じるネガティブな要素を1回出していただき、それを確認しながら「ではどう乗り越えれば良いのか?」ということをちゃんとポジティブに考えていくことが大切と言われています。人も組織もネガティブの取り扱い方って難しかったりします。不安と不満は違うと思っていて、不安は目の前に何か乗り越えたいことがあるけれど、効力感が足りなくて乗り越えられないかもしれない時に感じるものです。
経営者の方は不安があっても「まずやってみるしかないっしょ」とやり切る方は多いですよね。

(勝山)例えば経営者の方ですと、社会からフィードバックをもらえてモチベーションになります。ですが、先程の製造会社の従業員の方にように効力感を高める動機づけはどうしたら良いのでしょうか?

(ミナベ)顧客に向き合えない仕事の場合は、効力感を高めるのが難しいケースが多いです。顧客からフィードバックを受けられず、上司から褒められても効力感が生まれません。営業の方の効力感が高いケースが多いのは、直接褒められたりするからです。製造している人が顧客に向き合ってフィードバックを得られる機会を設けることがとても重要です。

(勝山)製造業ですとなかなかお客様のところに訪問できないと思います。何か仕組みになるヒントはありますか?

(ミナベ)顧客に触れる機会を設けることがとても大切です。一度、製造業の方は3週間営業に同行してお客様の声を拾ってみる、というような体験ができると良いと思います。逆も然りで、営業の方は一度製造業を経験することで、双方が分断しない仕組みを作ることですね。
プロジェクト的に短期でもやってみると全然違うと思います。

人材育成のおすすめ方法

質問③
「組織人材育成について研修やOJTなどおすすめの方法はありますか?」

(ミナベ)MIMIGURIがよくやるのは対話研修・ファシリテーション研修です。チームに対して「対話ができるようにしていきましょう」という研修をします。ですが時間がかかるので、よくやるのはOJTで振り返りを通して対話の機会を作る、経験に対して言語化をし、次回に向けて見直すことをコミュニティとして実践しています。

(勝山)OJTの場合は一緒に仕事をして覚えてもらうというやり方でインプットになりがちですが、ひとり一人がアウトプットする機会を作るみたいな感じでしょうか?

(ミナベ)インプットだけでは脳みそが疲れてしまうので、アウトプットをして自分の言葉に出すと消化でき効果が高くなっていきます。

<出演>
株式会社MIMIGURI
代表取締役 Co-CEO ミナベ トモミ氏

<主催>
株式会社ウィン
株式会社MIMIGURI
プラスディーアンドシー合同会社
PMC株式会社

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